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02月24日-01号

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  1. 館山市議会 2022-02-24
    02月24日-01号


    取得元: 館山市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-07
    令和 4年  3月 定例会(第1回)1 令和4年2月24日(木曜日)午前10時1 館山市役所議場1 出席議員 18名       1番  佐 野 聖 一          2番  長谷川 秀 徳       3番  倉 田 孝 浩          4番  鈴 木 ひとみ       5番  室   厚 美          6番  石 井 敏 宏       7番  森   正 一          8番  瀬 能 孝 夫       9番  望 月   昇         10番  石 井 敬 之      11番  太 田   浩         12番  龍 﨑   滋      13番  石 井 信 重         14番  鈴 木 正 一      15番  秋 山 光 章         16番  榎 本 祐 三      17番  本 橋 亮 一         18番  鈴 木 順 子1 欠席議員  なし1 出席説明員  市     長  金 丸 謙 一     副  市  長  鈴 木 雄 二  総 合 政策部長  亀 井   徹     危 機 管理部長  中 村 吉 昭  総 務 部 長  御子神   亨     健 康 福祉部長  小 澤 一 典  経 済 観光部長  和 田   修     建 設 環境部長  笠 井 善 幸  会 計 管 理 者  杉 田 和 義     教 育 委 員 会  出 山 裕 之                       教  育  長  教 育 部 長  手 島   隆1 出席事務局職員  書     記  渡 邊 秀 美     書     記  岡 本 彩 夏  書     記  内 藤 和 也     書     記  加 藤 浩 一  書     記  石 井   修     書     記  石 橋 圭 介1 議事日程(第1号) 令和4年2月24日午前10時開議 日程第1 会議録署名議員の指名                            日程第2 会期の決定                                 日程第3 会議日程の決定                               日程第4 議案第 4号 令和4年度館山市一般会計予算                      議案第 5号 令和4年度館山市国民健康保険特別会計予算                議案第 6号 令和4年度館山市後期高齢者医療特別会計予算               議案第 7号 令和4年度館山市介護保険特別会計予算                  議案第 8号 令和4年度館山市下水道事業会計予算                   議案第 9号 館山市附属機関設置条例の一部を改正する条例の制定について        議案第10号 館山市職員の分限に関する手続及び効果に関する条例の一部を改正             する条例の制定について                         議案第11号 館山市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定             について                                議案第12号 非常勤の特別職の職員に係る報酬及び費用弁償に関する条例の一部             を改正する条例の制定について                      議案第13号 館山市学童災害共済基金の設置及び管理に関する条例を廃止する条             例の制定について                            議案第14号 市道路線の認定について                         議案第15号 令和3年度館山市一般会計補正予算(第15号)              議案第16号 令和3年度館山市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)         議案第17号 令和3年度館山市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)        議案第18号 令和3年度館山市介護保険特別会計補正予算(第3号)           議案第19号 令和3年度館山市下水道事業会計補正予算(第1号)       日程第5 議案第20号 令和3年度館山市一般会計補正予算(第16号) △開会午前10時00分 ○議長(石井敬之) 本日の出席議員数18名、これより令和4年第1回市議会定例会を開会いたします。 本日の会議を開きます。 △議長の報告 ○議長(石井敬之) 本定例会議案審議のため、地方自治法第121条の規定に基づく出席要求に対し、お手元に配付のとおり出席報告がありました。 次に、監査委員から令和3年度第1回監査の結果が報告されております。既に配付済みの印刷書により御了承願います。 △議案の配付 ○議長(石井敬之) 市長から議案の送付がありましたので、これを受理し、既に各議員に配付してありますので、御了承願います。 本日の議事は、お手元に配付の日程表により行います。 △会議録署名議員の指名 ○議長(石井敬之) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 7番森 正一議員、16番榎本祐三議員、以上両名を指名いたします。 △会期の決定 ○議長(石井敬之) 日程第2、会期の決定を行います。 お諮りいたします。本定例会の会期について、議会運営委員会の意見は本日から3月23日までの28日間ということであります。会期を28日間と定めますことに御異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(石井敬之) 御異議なしと認めます。よって、会期は28日間と決定いたしました。 △会議日程の決定 ○議長(石井敬之) 日程第3、会議日程の決定を行います。 お諮りいたします。お手元に配付の会議日程表は、議会運営委員会の意見により作成いたしました。本定例会をこの会議日程表により運びますとともに、議事の都合等によりましてその都度これを改めることにし、大体このようにしたいと思います。これに御異議ございませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(石井敬之) 御異議なしと認めます。よって、会議日程は決定いたしました。 △議案の上程 ○議長(石井敬之) 日程第4、議案第4号から議案第19号までの各議案を一括して議題といたします。 △施政方針並びに提案理由の説明 ○議長(石井敬之) これより令和4年度施政方針並びに各議案に対する提案理由の説明を求めます。 金丸市長。         (市長金丸謙一登壇) ◎市長(金丸謙一) おはようございます。本日、ここに第1回市議会定例会を招集し、令和4年度の一般会計及び特別会計予算案をはじめとする各議案の審議をお願いするに当たり、新年度の市政運営の所信と施策の概要を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと思います。 私は、市政を担い16年目となります。市長就任以来、「館山市を日本でいちばん住みやすいまちに」を政治目標に掲げ、政治信条である「聞く・見る・動く」を実践しながら、持続可能なまちづくりの基盤となる財政の健全化に取り組み、市民の皆様からいただいた負託に応えるべく、全身全霊で市政運営に取り組んでまいりました。 令和3年度は、まず新型コロナウイルス感染症感染拡大防止に取り組みました。市民の皆様の生命及び健康を守ることを目的に、安房医師会の協力の下、安房3市1町の医療機関との連携により、広域的な予防接種を実施する体制を構築することができ、迅速に2回のワクチン接種を実施することができました。現在、3回目の接種に鋭意取り組んでいるところです。 また、長年の課題でありました、地域の豊かな食の魅力を生かすことで地域振興に資する「食のまちづくり拠点施設」について、令和5年度のオープンに向け、設計に着手しました。 教育分野では、生徒及び教職員の安全確保を図るため、第二中学校と第三中学校を統合し、新たに館山中学校を開校しました。また、旧第三中学校跡地に新たに整備する館山中学校については、生徒へよりよい教育環境を提供するため、第2体育館の新設などの計画の見直しに取り組んできました。 スポーツ分野では、館山市の誇れるスポーツ環境を再認識いただき、より多くの市民の皆様に運動習慣を身につけていただきたいという思いから、令和2年11月に、コロナ禍の中、あえて「スポーツ健康都市」を宣言しました。こうした健康への意識づけを行うなどの取組に対し、スポーツ庁の「令和3年度体力つくり優秀組織表彰」において文部科学大臣賞を受賞しました。また、新型コロナウイルス感染症の影響により1年延期されて開催となった「東京2020オリンピック・パラリンピック」では、館山市の豊かな自然環境既存施設が高く評価され、オランダトライアスロン及びオープンウオータースイミング男子事前キャンプが実現し、成功裏に終了することができました。 環境分野では、令和3年8月に「ゼロカーボンシティ宣言」を表明し、ごみの減量、再資源化などによる循環型社会の形成や、省エネルギーの推進、二酸化炭素の吸収源となる自然環境の保全などによる環境負荷の少ないまちづくりを柱に、県内で初めて、ごみ指定袋の素材にバイオマスプラスチックを用いることで、杉の木約4,800本が1年間に吸収する量に相当するとも言われる42トンのCO2を削減するなど、温室効果ガス排出実質ゼロにつながる事業を実施しています。 いずれ来るであろう新型コロナウイルス感染症の収束後において、市民の皆様をはじめ、館山市を訪れる方、移住してくる方、帰ってくる方、全ての人々が、ゆったりと温かな「人と人との触れ合い」・「人と自然の触れ合い」を重ねることで、まち全体が生き生きとした笑顔と活気であふれる元気なまちとなることを目指します。 SDGsは、世界中の全ての人が取り組むべき目標であり、「誰一人取り残さない」という理念の下、経済・社会・環境をめぐる広範な課題に統合的に取り組むこととされています。館山市では、令和3年3月に策定した第4次館山市総合計画後期基本計画」において、7つの基本目標や36の基本施策SDGsの17のゴールと関連づけることにより、各種施策の推進をSDGs目標達成につなげていきます。 館山市には豊かな自然や郷土の歴史・文化をはじめとする地域資源が至るところにあります。この豊富な資源を最大限に生かし、館山市の将来都市像である「笑顔あふれる 自然豊かな“あったか ふるさと”館山」の実現に向け、“まち・ひと・しごとの創生と好循環の確立”を目指し、“個性と多様性を尊重し、誰一人取り残さない、安全・安心で持続可能なまちづくり”を着実に進めるとともに、定住自立圏構想に基づく魅力的な圏域の形成に向け、粉骨砕身の気概を持ち、職員と共に一丸となって市政運営に取り組んでまいります。 それでは、令和4年度の主要な施策や事業について、「後期基本計画」の4つの重点プラン、「『海』の魅力アッププラン」、「『食』の豊かさアッププラン」、「『若者』の元気アッププラン」、「『ふるさと』の誇りアッププラン」の順に説明します。 初めに、「『海』の魅力アッププラン」についてです。 「海に関連したしごとを創出する」においては、「新たな雇用の創出」に取り組みます。海や里の恵まれた自然環境、多彩な宿泊施設、豊富なアクティビティなど、館山市が誇る多様性を生かし、個人や団体、企業の様々なニーズに応えられるよう、まちぐるみワーケーションを推進していきます。また、昨年11月に、会員制のテレワーク拠点施設として開設された「リビングエニウェアコモンズ館山」を館山市におけるワーケーション推進拠点として活用し、地域の企業や団体と都市部の企業等の人材をマッチングする機会をつくり、異業種交流や、人材交流を促進し、地域課題の解決につながる事業や新規ビジネスの創出を目指すことにより、魅力ある安定した雇用の創出に取り組んでいきます。 「海の魅力を活かした地域の活性化を図る」においては、3つの施策に取り組みます。 1つ目は、「スポーツ観光の推進」に取り組みます。トップアスリートからも高い評価を得た館山市のスポーツ環境を生かし、引き続き、人生100年時代に向けて市民スポーツを振興するとともに、サイクルツーリズムやスポーツ合宿などに取り組んでいきます。 2つ目は、「海の魅力を生かした観光振興」に取り組みます。「“渚の駅”たてやま」の魅力向上のため、施設機能の充実を図ります。また、千葉県が実施する館山夕日桟橋改修に係る経費の一部を負担することにより、事業の推進を図り、船舶寄港時の桟橋利用に係る利便性・安全性の向上に努めます。 3つ目は、「移住・定住の促進」に取り組みます。「おせっ会」の移住希望者に対する相談に加え、市内の賃貸住宅を利用する転入子育て世帯に対する家賃助成、東京圏からのUJIターンの促進などを行います。また、空き家物件地元企業の紹介、地域情報など、ユーチューブを活用した動画コンテンツの制作や発信に引き続き取り組み、関係人口の創出・拡大や、二拠点居住者、移住者の増加、若い世代の転出抑制を目指していきます。 次に、「『食』の豊かさアッププラン」についてです。 「食の消費拡大としごとの創出を図る」においては、2つの施策に取り組みます。 1つ目は、「ブランド化の推進」に取り組みます。食の魅力向上のため、館山市産の農水産物を活用した加工品の開発や、既存の加工品に付加価値を向上させる事業を行う団体等を支援し、館山ならではの加工品の開発を促進します。また、昨年12月にオープンした「館山ジビエセンター」では、食肉加工処理に加え、ジビエの担い手の育成など、捕獲から供給まで総合的な運営に取り組み、イノシシ等有効活用を図るとともに、館山産ジビエのブランド化による産業振興を目指します。 2つ目は、「交流拠点施設を核とした地域活性化」に取り組みます。民間事業者が施設の整備から維持管理及び運営までを包括的に行う方式により、道の駅機能を持つ食のまちづくり拠点施設を整備し、この施設を中心に農水産物の活用を促進することで、地域産業の活性化を図ります。 「食の生産者を支える」においては、2つの施策に取り組みます。 1つ目は、「農業の担い手育成支援」に取り組みます。就農意欲の喚起に加え、就農した若者の定着を目的に、最長5年間にわたり支援をします。 2つ目は、「農業基盤の整備」に取り組みます。有害鳥獣の捕獲事業などの地域ぐるみの活動を支援し、農作物の被害を抑えます。また、捕獲したイノシシなどの処分に係る負担軽減と、埋却処分による環境汚染対策として、捕獲個体処理施設を整備します。さらに、耕作放棄地対策として、生産条件が不利な中山間地域において、協定に基づき5年以上農業生産活動を続ける農業者や、耕作放棄地再生利用による自給飼料の増産を行う取組を支援することで、耕作放棄地発生防止と、農地の持つ多面的機能の維持を図ります。 次に、「『若者』の元気アッププラン」についてです。 「若者がやりがいのあるしごとに就くことができる」においては、2つの施策に取り組みます。 1つ目は、「商工業の振興」に取り組みます。リノベーションまちづくり事業では、スクール受講生などによる起業や開業が相次ぎ、これまでの取組が一斉に花開いています。今後さらに、地域の方々の御理解・御協力をいただきながら、館山リノベーションまちづくり実行委員会まちづくり会社地元商店街地元高校生など官民一体となって、担い手となる人材の輩出、遊休不動産利活用等に取り組んでいきます。 2つ目は、「就業支援の強化」に取り組みます。介護の資格を得るための研修等の修了後、6か月以内に市内の介護事業所に就職した方に対し、資格取得に要した費用の一部を助成し、人材の確保に努めます。 「若者が安心して結婚・出産・子育ての希望をかなえることができる」においては、2つの施策に取り組みます。 1つ目は、「妊娠・出産・子育ての一貫した支援」に取り組みます。安心して出産や子育てができるように、妊婦・乳児一般健康診査事業を実施します。また、出産後、家族等の支援が受けられない方や育児不安のある方への支援、未熟児の生命保護健康増進のために要した入院医療費の給付を行います。 2つ目は、「子育てしやすい環境づくりの推進」に取り組みます。子育て環境の充実を図るため、現在北条幼稚園で実施している預かり保育を、令和4年度は、新たに那古幼稚園でも実施します。また、保育を委託する市内の私立保育園に対し、運営費の補助及び保育士の処遇の改善を行うとともに、私立幼稚園認可外保育施設を利用する世帯の利用料を負担します。これらのほか、就学前の乳幼児を持つ親と子及び妊婦が気軽に集い、交流や育児相談等を通じ、子育ての不安解消や児童虐待防止の推進を図るため、「元気な広場」を運営します。また、出張子育てひろばや会員相互により子育て支援を行うファミリー・サポート・センター事業を行い、支援の充実を図ります。 最後に、「『ふるさと』の誇りアッププラン」についてです。 「ふるさとへの誇りと郷土愛を高める」においては、7つの施策に取り組みます。 1つ目は、「教育環境の整備・充実」に取り組みます。児童生徒数の急激な減少や施設の老朽状況など、学校運営を取り巻く現状を含め、将来にわたり、子供たちの生きる力の育成及び安全安心で豊かな教育環境の提供を目指すため、新たに「将来に向けた学校のあり方に対する基本指針」を策定し、保護者や地域の方々と意見交換を行います。また、ICT教育の推進に向けて、令和3年度から利用を開始した児童生徒1人1台のタブレット端末のさらなる活用を図るため、各学校にICT支援員を継続配置するとともに、学習机の更新を行い、児童生徒学習環境を改善します。なお、タブレット端末家庭学習で活用するため、新たに低所得者世帯に対する通信費の支援を行います。さらに、新たに整備する館山中学校については、新校舎及び新武道場の建設工事が始まります。加えて、第2体育館や外構等の附帯施設の実施設計を行います。 2つ目は、「通学への支援」に取り組みます。令和3年4月に開校した館山中学校においては、学校行事や教育課程の変更への柔軟な対応、令和7年度の新校舎への移転等を見据え、西岬地区の生徒の登校のために新たにスクールバスを運行するとともに、神余地区と畑地区においては、乗車時間の短縮を図るため、それぞれでスクールバスを運行します。 3つ目は、「生きる力を育成する教育の推進」に取り組みます。各学校において特別な支援を要する児童生徒が年々増加傾向にあるため、特別支援対策チームを新たに設置し、幼児期段階からの巡回指導の強化など、対策の検討を行います。 また、全国的な課題とされている教職員の働き方改革を推進するため、全小中学校の校務用パソコン校務支援システムを導入し、学籍や成績管理などをシステム化することで、事務効率の向上を図ります。 4つ目は、「地場産業の振興」に取り組みます。魅力あるふるさと納税返礼品の拡充や特徴ある寄附の使途の設定、インターネット媒体を中心としたPR強化等により、ふるさと納税の増加に努めるとともに、地場産業の振興を図ります。 5つ目は、「住環境の充実」に取り組みます。周辺に影響を及ぼすおそれのある特定空家等の所有者に対し、行政指導等を行うとともに、安全で快適な住環境の維持を目的とした「空家等対策計画」を策定し、総合的な対策を進めます。 6つ目は、「幹線道路網の整備」に取り組みます。長年の懸案であった国道127号富浦インターチェンジから館富トンネルを含めた約1キロメートルにおける暫定2車線区間の4車線化事業が決定し、令和2年度から事業に着手しました。また、国道127号に接続する富津館山道路の富津竹岡インターチェンジから富浦インターチェンジ間は、令和元年9月に、国から「高速道路における安全・安心基本計画」において優先整備区間の指定を受けていることから、今後も引き続き、4車線化早期完成を目指し要望活動を実施します。さらに、船形バイパスの整備を促進し、道路ネットワークの整備や観光振興による地域の活性化、歩行者の安全対策、災害時の避難路確保、冠水被害の解消を図ります。 7つ目は、「公共交通ネットワークの充実」に取り組みます。市街地の回遊性向上を目的とした市街地循環バス運行事業において、通年での実証運行を実施し、持続可能な運行体制確立に向けた検証を行います。また、南房総市と立ち上げた「地域公共交通活性化協議会」において、既存バス路線の見直しや公共交通空白地域における移動手段の確保に向けた実証運行を行います。 「まるごと支援を推進する」においては、「高齢者を支える地域づくり」に取り組みます。高齢者が住み慣れた地域で、自分らしく暮らし続けられるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援などを一体的に提供する「地域包括ケアシステム」の構築を引き続き目指すとともに、高齢者福祉課社会福祉協議会において属性や世代を問わない相談を受ける「まるごと相談窓口」を設置し、庁内各課関係機関との連携を図ることで、相談者を必要な支援につなげます。住民が孤立しない地域づくりを目指し、多様な主体が「我が事」として参画し、世代や分野を超えて「丸ごと」つながり、地域住民が主体的に活動するための礎を構築するとともに、多様な生活支援介護予防サービスの充実を図り、地域における支え合いの体制づくりを推進します。 また、総合相談、権利擁護、包括的・継続的ケアマネジメント支援業務地域包括支援センターに委託し、地域住民の心身の健康保持及び生活の安定のために必要な援助を行い、保健医療の向上と福祉の増進を支援します。 「地域の支え合いをはぐくむ」においては、4つの施策に取り組みます。 1つ目は、「医療体制の充実」に取り組みます。地域住民の生命と健康を守るため、安房郡市広域市町村圏事務組合が実施する救急医療の経費を負担し、救急医療体制の確保・充実を図ります。また、二次救急医療を担う救急告示病院に対し、救急医療事業運営費を補助します。 2つ目は、「保健活動の推進」に取り組みます。高齢者の健康保持・増進に向け、健診結果やレセプトデータ、介護情報などの分析により地域の健康課題を把握し、解消に向けた保健事業介護予防を一体的に実施するため、通いの場等で健康教室健康相談を実施します。 3つ目は、「予防活動の充実」に取り組みます。生活習慣病、結核及びがん等の早期発見・治療のため、効果的な各種健診を実施します。 4つ目は、「防災力の強化」に取り組みます。自主防災組織の充実を図るため、防災資機材の購入や非常食等の備蓄などの費用を補助します。また、防災行政無線等の保守点検を実施し、災害時における情報連絡体制を確保します。なお、独居の高齢者や防災行政無線の放送が聞きづらい方のために、電話による一斉情報伝達や安全・安心メールなどを利用し、確実な情報伝達を実施します。さらに、消防団が使用する消防用ホースや吸管の整備をはじめ、第7部の消防車両の更新や第26部への消防小型ポンプ積載型軽自動車の配備などを行います。 「行政サービスの維持・向上に努める」においては、5つの施策に取り組みます。 1つ目は、「廃棄物処理体制の充実」に取り組みます。老朽化が著しいごみ焼却施設の根幹となる設備を改修し、施設の機能回復とさらなる延命化を図ります。改修工事により、従来の稼働時間では焼却し切れなくなることから、24時間体制で業務を行います。それでも焼却できない分については、外部の焼却施設に処理を委託することになりますので、市民の皆様には、これまで以上にごみの減量化に向けた取組をお願いします。なお、ごみの減量化の促進を目的に、生ごみ処理機の購入費を補助します。 2つ目は、「情報発信の強化・充実」に取り組みます。市ホームページ、フェイスブックやツイッターなどのSNSによる情報発信に関する業務を秘書広報課に集約し、情報発信機能の強化を図ります。また、広報紙やSNSなどによる情報発信に加え、新たなツールとして「ライン」を活用し、さらなる市民の利便性の向上を図ります。 3つ目は、「情報化の推進」に取り組みます。マイナンバーカードは、「デジタル社会の安全安心なパスポート」であり、社会全体のデジタル化を進めるための最も重要なインフラであることから、その普及促進に努めます。また、基幹系システム及び番号制度連携システム等を安定的に運用するため、運用及び維持管理をシステム業者に委託します。さらに、情報通信ネットワークのセキュリティーを強化するとともに、RPA等を導入し事務処理の簡素化及び効率化を図ります。 4つ目は、「財政の安定と健全化」に取り組みます。令和4年度以降も行政内部の業務などを包括的に民間委託する総務事務センターを継続します。また、民間活力のさらなる活用と、新たな事業創出に向けた取組として、民間提案制度を導入し、公共施設の有効活用維持管理経費の最小化を図ります。さらに、納税者の利便性を高めるため、コンビニエンスストア収納やスマホアプリ収納を実施し、多様化する生活様式に対応した納付環境を整備します。 5つ目は、「広域行政の推進」に取り組みます。令和2年7月に南房総市と締結した「定住自立圏形成協定」に基づき、連携と協力により、定住に必要な都市機能及び生活機能を高め、持続可能な社会基盤を築くための取組を実施します。 そのほか、「子育て・福祉・医療」においては、2つの施策に取り組みます。 1つ目は、「高齢者の生活支援」に取り組みます。「第10期高齢者保健福祉計画」及び「第9期介護保険事業計画」の令和5年度策定に向け、令和4年度はアンケート調査を実施します。また、寝たきりの高齢者や障害者に対し、新たに訪問理美容サービスの利用助成を行います。 2つ目は、「地域福祉の推進」に取り組みます。令和4年度からの2か年で「地域福祉計画」を策定します。共生社会の実現のため、地域福祉の推進主体である地域住民の参加を得て、課題を明らかにし、高齢者や障害者、児童などの福祉に共通して取り組むべき事項などを定めます。 「教育・文化」においては、「地域間交流の促進」に取り組みます。令和4年は戦国武将里見氏の最後の当主である里見忠義の没後400年の節目の年であることから、終えんの地である鳥取県倉吉市との交流を深めます。 「基盤整備」においては、2つの施策に取り組みます。 1つ目は、「幹線道路網の整備」に取り組みます。令和2年度に事業着手した国道127号富浦インターチェンジから館富トンネルを含めた約1キロメートルにおける暫定2車線区間の4車線化事業は、観光振興や防災力強化につながることから、早期完成を目指し、引き続き積極的な要望活動に取り組みます。また、安房地域における周遊性の確保と、観光シーズンの渋滞緩和や救急搬送ルートの確保において重要な役割を担う地域高規格道路「館山・鴨川道路」の早期実現化についても、要望活動に取り組みます。 2つ目は、「河川の安全確保」に取り組みます。大雨時の溢水による被害解消のため、普通河川境川流域の現況排水施設の流下能力の把握及び浸水対策検討のための調査を実施します。 「環境共生」においては、3つの施策に取り組みます。 1つ目は、「自然環境の保全」に取り組みます。令和4年に、海の自然再生、保全を目指す全国的なイベント「全国アマモサミット」が館山市で開催されるに当たり、実行委員会に対し補助金を交付します。 2つ目は、「水道事業の経営基盤強化の推進」に取り組みます。令和7年4月の安房3市1町における水道事業統合を目指し、令和4年度から安房郡市広域市町村圏事務組合に水道事業統合推進室を設置して準備を進めます。 3つ目は、「資源循環型社会の構築」に取り組みます。令和4年度で粗大ごみの広域処理が終了することから、館山市単独で新たな処理施設を整備し、効率的なリサイクルを促進することで、コストとCO2を削減するとともに、長期の安定的な処理を目指します。 「市民参画・行政運営」においては、3つの施策に取り組みます。 1つ目は、「市民と行政の協力体制づくり」に取り組みます。誰もが住みやすく活気あふれる地域社会の実現を図るため、市民の皆様やNPO法人、地域コミュニティとの連携・協力により、提案団体が自ら企画立案された地域課題の解決につながる取組を、引き続き支援します。 2つ目は、「男女共同参画の推進」に取り組みます。館山市コーラル会議からの意見や提言を踏まえ、「第4期館山市男女共同参画推進プラン」の中間見直しを行います。また、同プランに位置づけた「DVを許さない意識づくり、相談体制の充実」を推進するため、配偶者等からの暴力被害者緊急避難支援を新たに行い、DV相談支援の充実に努めます。 3つ目は、「行政組織力の充実・強化」に取り組みます。職員人材育成方針に基づき職員研修を実施するほか、総務省の「企業人材派遣制度」を活用し、民間企業から人材を受け入れ、官民連携により地域が抱える課題解決の推進に積極的に取り組み、持続可能なまちづくりを目指します。また、市民課では、マイナンバーカードを利用した「らくらく窓口証明書交付サービス」を開始します。さらに、千葉県からの権限移譲により、令和4年9月から旅券発給事務を開始します。 以上申し上げました諸施策を遂行するための予算として、令和4年度の館山市一般会計歳入歳出予算の総額は、224億5,200万円となり、前年度予算に対し、14億9,500万円、7.1%の増となります。 また、継続費としては、館山中学校整備事業について、令和4年度から令和6年度まで、総額32億3,150万5,000円とし、債務負担行為としては、地域福祉計画等策定委託料外21件を設定しました。 市債としては、交通安全施設整備事業外17件、21億3,600万円を予定し、一時借入金については、最高額を15億円としました。 以上が議案第4号の概要ですが、次に、議案第5号から順次その概要を申し上げます。 まず、議案第5号令和4年度館山市国民健康保険特別会計予算ですが、歳出については、過去の実績や被保険者数の動向により千葉県が積算した額を参考に、医療費等の保険給付に係る経費を計上しました。歳入については、一般会計から4億3,712万円の繰入れ措置を講じ、歳入歳出それぞれ61億7,811万7,000円を計上しました。 次に、議案第6号令和4年度館山市後期高齢者医療特別会計予算ですが、歳出については、後期高齢者医療に係る後期高齢者医療広域連合納付金などを計上しました。歳入については、一般会計から2億1,418万9,000円の繰入れ措置を講じ、歳入歳出それぞれ8億6,413万6,000円を計上しました。 次に、議案第7号令和4年度館山市介護保険特別会計予算ですが、令和2年度に策定した第8期介護保険事業計画等を勘案し、歳入については、一般会計から10億3,565万1,000円の繰入れ措置を講じ、歳入歳出それぞれ61億2,271万4,000円を計上しました。 次に、議案第8号令和4年度館山市下水道事業会計予算ですが、下水道使用料などの収益的収入で5億3,836万2,000円、鏡ケ浦クリーンセンターに係る維持管理費などの収益的支出で4億8,728万5,000円、また、企業債や受益者負担金などの資本的収入で3億4,018万3,000円、公共下水道整備費などの資本的支出で5億561万1,000円を計上しました。 次に、議案第9号館山市附属機関設置条例の一部を改正する条例の制定についてですが、館山市地域福祉計画等の策定に当たり、市長の諮問に応じて計画やその実施に必要な事項を調査・審議するため、館山市地域福祉計画等策定委員会を設置しようとするものです。 次に、議案第10号館山市職員の分限に関する手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例の制定についてですが、職員が交通事故などを起因として禁錮刑以上の刑に処せられた場合であっても、一定の要件を満たし、かつ、特に必要と認める場合に限り、その職を失わないものとすることができる特例を新たに規定しようとするものです。 次に、議案第11号館山市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてですが、職員の妊娠、出産、育児等と仕事の両立支援のため、育児休業を取得しやすい勤務環境の整備に関する措置及び会計年度任用職員の育児休業等の取得要件の緩和に関して、所要の改正をしようとするものです。 次に、議案第12号非常勤の特別職の職員に係る報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定についてですが、市立小中学校の産業医の報酬額を定めようとするものです。 次に、議案第13号館山市学童災害共済基金の設置及び管理に関する条例を廃止する条例の制定についてですが、平成29年度をもって廃止した館山市学童災害共済制度について、共済見舞金の請求ができる2年間の時効期間が満了し、本基金の役割を終了したことから、本条例を廃止しようとするものです。 次に、議案第14号市道路線の認定についてですが、市道1277号線外2路線を認定しようとするものです。 次に、議案第15号令和3年度館山市一般会計補正予算(第15号)ですが、歳入歳出予算の補正として、歳入歳出それぞれ5億4,543万円を減額し、総額235億7,219万2,000円としようとするものです。 歳出の追加の主な内容としては、ふるさと納税寄附金の収入により、子ども・子育て支援基金積立金で5,330万1,000円、観光振興基金積立金で1,760万6,000円など、基金への積立金の増額、また、国庫補助金の追加交付に伴い、令和4年度の実施予定事業を前倒しして執行する船形館山線道路整備事業で1億738万円などの増額をお願いするものです。 歳出の減額の主な内容としては、民生費では、令和元年房総半島台風等の災害に係る、被災住家修理事業について、事業費確定に伴う減で1億9,242万4,000円、教育費では、館山中学校整備事業について、旧第三中学校校舎等解体工事の事業費確定に伴う減で1億6,000万円などをお願いするものです。 以上、歳出の主なものについて説明しましたが、これらの補正財源として地方交付税や諸収入などを増額し、国庫支出金、県支出金、繰入金などを減額しようとするものです。 このほかに、繰越明許費の補正として、年度内に完了しない見通しとなった総務事務センター費外14件の追加及び変更、地方債の補正として、観光施設整備事業外7件の廃止及び変更をお願いするものです。 次に、議案第16号令和3年度館山市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)ですが、歳入歳出予算の補正として、歳入歳出それぞれ2億1,729万4,000円を追加し、総額62億7,685万3,000円としようとするものです。 主な内容としては、歳出では、財政調整基金積立金で2億1,318万6,000円の増など、また歳入では、繰越金などを増額しようとするものです。 次に、議案第17号令和3年度館山市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)ですが、歳入歳出予算の補正として、歳入歳出それぞれ1,443万4,000円を減額し、総額8億2,209万4,000円としようとするものです。 主な内容としては、歳出では、保険基盤安定事業費負担金の額が確定したことによる後期高齢者医療広域連合納付金で963万4,000円の減、また歳入では、繰入金を減額しようとするものです。 次に、議案第18号令和3年度館山市介護保険特別会計補正予算(第3号)ですが、歳入歳出予算の補正として、歳入歳出それぞれ480万円を減額し、総額62億9,133万5,000円としようとするものです。 歳出の内容としては、介護保険事業に係る職員給与費等の減で480万円、また歳入では、繰入金を減額しようとするものです。 次に、議案第19号令和3年度館山市下水道事業会計補正予算(第1号)ですが、収益的支出の補正として、2,369万2,000円を減額し、収益的支出の総額を5億2,402万4,000円とし、収益的収入の補正として、3,036万4,000円を減額し、収益的収入の総額を6億6,827万2,000円としようとするものです。 また、資本的支出の補正として、2,943万5,000円を増額し、資本的支出の総額を5億7,869万1,000円とし、資本的収入の補正として、3,623万9,000円を増額し、資本的収入の総額を3億2,540万円としようとするものです。 なお、国の令和3年度補正予算(第1号)を活用し実施する長寿命化対策事業については、その全額を地方公営企業法第26条第1項の規定による建設改良費の繰越しとさせていただくため、繰越計算書をもって次回の議会で報告いたします。 最後に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う対策費用としては、国の令和3年度補正予算(第1号)において、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の新たな配分額が示されたことから、その一部を当初予算の財源として新型コロナウイルス対策事業に活用するとともに、今後の感染状況や社会情勢を見極めながら、各分野における施策を検討した上で、令和4年度補正予算での提案を行います。 以上、市政運営についての私の所信を申し上げるとともに、新年度における主要な施策の概要と諸議案を説明申し上げました。 僅か2年余りで国民の生活様式は一変し、場所や時間を選ばない柔軟で多様な働き方としてテレワークやワーケーションが広く浸透しました。デジタル技術の活用により、地域の個性を生かしながら、地方を活性化し、持続可能な経済社会を実現するための取組が国を挙げて進められています。 館山市は、東京から自動車で約80分という地理的優位性や温暖な気候だけでなく、1年を通じて収穫される豊かな農水産物があること、多様なアクティビティが体験できることなどから、ワーケーションの拠点、二拠点居住地、さらには移住先として、高いポテンシャルを備えています。これらの強みを磨き上げ、最大限に活用し、テレワークやワーケーションを推進する事業者や団体と連携し、多様で柔軟な働き方や暮らし方を支援することにより、関係人口のさらなる創出・拡大、並びに働く世代の移住促進に取り組み、「館山市を日本でいちばん住みやすいまち」、そして「持続可能なまち」とするため、市政運営に尽力する所存でございます。 議員各位並びに市民の皆様のより一層の御理解、御協力をお願い申し上げ、私の施政方針とさせていただきます。 御清聴ありがとうございました。
    ○議長(石井敬之) 以上で施政方針並びに提案理由の説明を終わります。 △議案の上程 ○議長(石井敬之) 日程第5、議案第20号令和3年度館山市一般会計補正予算(第16号)についてを議題といたします。 △議案の内容説明 ○議長(石井敬之) 本案の提案理由の説明を求めます。 金丸市長。         (市長金丸謙一登壇) ◎市長(金丸謙一) 提案理由を説明します。 議案第20号令和3年度館山市一般会計補正予算(第16号)ですが、歳入歳出予算の補正として歳入歳出それぞれ1,990万円を追加し、総額235億9,209万2,000円としようとするものです。 歳出の内容としては、総務費では2件の裁判が解決したことにより代理人弁護士への報酬として990万円の増、諸支出金ではふるさと納税寄附金を基金に積み立てる企業版ふるさと納税寄附金で1,000万円の増額をしようとするものです。 また、これらの補正財源として寄附金及び繰入金を増額しようとするものです。 以上、御審議のほど、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(石井敬之) 以上で提案理由の説明を終わります。 △散会午前11時02分 ○議長(石井敬之) 以上で本日の日程は終了いたしました。 明25日から28日までは議案調査のため休会、次会は3月1日午前10時開会とし、その議事は行政一般通告質問を行います。 この際、申し上げます。一般議案、補正予算及び令和4年度各会計予算に対する質疑通告の締切りは28日月曜日の午前9時でありますので、申し添えます。 本日は、これをもって散会といたします。 ◎本日の会議に付した事件1 会議録署名議員の指名1 会期の決定1 会議日程の決定1 議案第4号~議案第19号1 議案第20号...